家系に代々受け継がれる、暗黙のルールや決まりごとは、自覚している・していないに関わらず、家系全体に大きな影響を与えています。
家系図リーディングを通じて、クライアントを中心に、両親や祖父母、親戚、子どもたちとの関係を見える化し、「家系に隠された愛の物語を読み解いていく」のが、家系図リーディングファシリテーターです。
なぜ家系図なのか
通常、人が抱える悩みや問題は、カウンセリングやコンサルティングを通じて、抑圧した感情の解放、それらから派生する自己否定などを認識し、解決の糸口を見出していくことができます。
ですが、本人に抑圧した感情や自己否定、ずれた自己解釈がないにも関わらず、なぜか問題が立て続きに発生したり、本人は幸せなのに家族や周囲の親戚が苦しんでいるといった、クライアント本人に原因が探れないケースがあります。このようなケースから生まれたのが、家系図セッションです。
家系図セッションでは、自分と両親との関係を超えて、「自分の両親とその両親(祖父・祖母)との関係」を中心に、祖父母の代で起きていた問題と同じような問題が、クライアントの周囲に起きていないかを探っていきます。この際、「フラクタル」と呼ばれる相似形を家系内に探し、キーパーソン、バランサーといった重要人物の癒しを通じて、家系に受け継がれていた負のエネルギーを、愛の物語へと変えていくことができます。
家系図で扱う4大テーマ
家系図で扱うテーマには、「人間関係」「金銭関係」「子ども関係」「健康」という4つのテーマがあります。
人間関係
両親との不仲や、親から愛されなかったという思い込み、両親や親族同士の不仲、両親の離婚などを経験している場合、両親のようになりたくないと思っていても、両親と同じパターンや思考の癖などが身についてしまっていることがよくあります。
金銭関係
破産、倒産、借金、貧乏など、お金の問題が隠されている家系には「服従と支配」というテーマが隠されており、主に「男性」に関する課題に直面することがよくあります。家系内の男性が絶対的な地位を確立したり、「男はこうあるべき。女はこうあるべき」といった強い信念が家系の中に充満していると、女性の力が発揮されず、男性は家族に安心を感じづらくなり、不倫や浮気などの女性関係のもつれ、金銭的なトラブル、暴力沙汰などに至るケースがあります。
子ども関係
不妊、流産、隠し子、不倫、水子、後継者問題など、子どもに関する問題があるときは、夫婦仲のトラブルが隠されている場合があります。夫婦仲が良好でなければ、その影響は子どもへと受け継がれていき、子どもは両親の未成熟な部分、完了しなければならないテーマを浮き彫りにし、子育てを通じて、両親自身が抑圧してきた感情と向き合う機会が与えられていきます。
健康
親族に特定の病気や死に関するトラブル(ガン、心臓病、脳卒中、事故死、自殺、短命など)が家系内に多く、それらが繰り返されている場合は、家系のテーマとして現れている可能性があります。健康は、肉体的な側面、精神的な側面、霊的な側面の三つの観点から考えていきますが、肉体的、精神的に充実しているにもかかわらず、健康状態がすぐれない、原因不明の病が家系に続く場合は、霊的な原因があると考えることができます。家系図は、病気を治癒することが目的ではなく、家系に対して向き合っていく可能性のいくつかを見出していくことを大切にしています。
家系図を読み解くときに大切なこと
家系図を読み解いていくための基礎的な知識として、7つの法則があります。家系図にこの7つの法則を当てはめていくことで、家系に受け継がれているテーマを発見・分析し、今に生きる私たちに出来ることを明確にすることによって、過去・現在・未来を繋げていくことができます。
ですが、家系図をつくり、家系のテーマを知ったとしても、わたしたちが行動しなければ、現実を変えることはできません。また、問題意識を持っている人だけがなんとかしようとするのではなく、家系の中で協力者を探し、一緒に行動していくことをお勧めします。
家系図は問題探しではなく、自分の家系に感謝すること、今の自分や家族、親族を愛することを通じて、過去からの流れを変えて、未来に愛の物語を受け継ぐことができます。
こんな人におすすめ
- 仲良くなりたい家族がいる人
- 家族関係に悩む人の力になりたい人
- 幸せな家族を増やしたい人
- 家族を愛する技術を伝える教師になりたい人
- 家庭から社会の調和と世界の平和を広げていきたい人
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